アイソスタシーのブログ

初めまして。趣味で作詞・作曲をしており、アイソスタシーという名で重音テトオリジナル曲を投稿しております。よろしくお願いしますm(_ _)m

【初心者の曲作り成長日記】[第7回]  コード進行って凄い!

第6回→[第6回] 協和音・不協和音

第7回です。ついにコード進行です!これを知るとますます音楽、そして作曲が楽しくなります♪  まずは音をじゃんじゃん鳴らしていきましょう♪ そして作曲に必要最低限の事だけ覚えて、どんどん先に進んじゃいましょう!(文章が長ったらしかったら、太字だけ覚えて先に進んじゃって下さい♪) まずまっさらな状態で音を聴いて感じ取る事が大事かなと思うので、このブログでは理論はなるべく後の方に回したいと思います。

 

【コード(和音)】

 コード和音)とは高さの異なる3つ以上の音を同時に鳴らす音の事です。基本は3音鳴らす3和音トライアド)と呼ばれるコードで、最初は3和音(トライアド)だけ使えれば十分だと思います。早速聴いてみましょう♪

今は[ド-ミ-ソ]の3音を鳴らしました。

次は、

今度は[ド-ミ♭-ソ]の3音を鳴らしました。それぞれどんな感じを受けましたでしょうか?  [ド-ミ-ソ]はCメジャーコード、[ド-ミ♭-ソ]はCマイナーコードと呼ばれます。メジャーコードは最も響きの良いコードと言われているようです。

 コードは色々種類ありますが、まずはメジャーコードマイナーコード、最初はこの2つだけ覚えれば十分です!この2つが何より大事で、僕の曲もこの2種類のコードがほとんどを占めています。

・メジャーコードは[根音-長3度-完全5度]で構成されるコードです [例. ド-ミ-ソ]

・マイナーコードは[根音-短3度-完全5度]で構成されるコードです [例. ド-ミ♭-ソ]

コードを構成する3音の役割は以下のような感じです。

根音(ルート)とはコードのキー(調)のようなものを決める一番重要な役割を果たす音です。コード進行の心地良さの鍵を握っています。

:真ん中の3度音は長3度か短3度かによってメジャーかマイナーかの雰囲気を決める役割を持っています。

完全5度は前回学んだように、根音に対して最も協和的な響きをする音として、力強さや良い響きをもたらす?というやや曖昧な役割を持っているそうです。(完全5度の役割はあまり詳しく知らないですm(_ _)m)

 コードはルート音名(+記号)という形で表記され、例えばCメジャー[ド-ミ-ソ]はそのまま"C"、Fメジャー[ファ-ラ-ド]は"F"、Aマイナー[ラ-ド-ミ]は"Am"とminorのmが付きます。ちなみに、ピアノの白鍵だけで鳴らせるメジャーコードは、CFGの3つで、それぞれ [ド-ミ-ソ]、[ファ-ラ-ド]、[ソ-シ-レ]。同じく白鍵だけで鳴らせるマイナーコードは、DmEmAmの3つで、それぞれ[レ-ファ-ラ]、[ミ-ソ-シ]、[ラ-ド-ミ]、です。

 また、コードの重要な性質として音の高さの順番を入れ替える事が可能です(コードとしての働きに大きな変化が生じません)。例えば[ド-ミ-ソ]を[ミ-ソ-ド]や[ソ-ド-ミ]としても、同じくCメジャーコードと呼び、このように入れ替えても基本的に同じようなコードとしての働きをします。後ろ2つの入れ替えた形を転回形と呼びます。転回形を自由に使えるという性質はコード進行をより心地良くするのに役立つので、後で聴いて確かめてみましょう♪

 また3音を1個ずつ使ってさえいれば、同じ音のオクターブ違いを加えても構いません(基本的に働きは変わりません)。例えば、[ド-ミ-ソ-ド↑-ミ↑](↑が付いているのは1オクターブ上)もCメジャーコードです。ギターで5~6弦同時に鳴らす時などは、このオクターブ違いの音の重ねをしていますね。

 とりあえずここまでの太字部分を頭に入れれば大丈夫です!(今回の最後にもう少し分かりやすいまとめを作りました)次のコード進行に行きましょう♪  コード進行を聴くことで、コードの意味が初めて分かると思います♪

 

【コード進行】

 これはもう聴いて感じるのがほぼ全てです!まずは下手な解説はあまり入れずに、じゃんじゃん鳴らしていきます♪  もし手元にコードを鳴らせる楽器がある人は、自分で鳴らすとより印象に残ると思います♪

{1} 

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これは、[ド-ミ-ソ]→[ファ-ラ-ド]→[ソ-シ-レ]→[ド-ミ-ソ]。つまり、C→F→G→Cというコード進行です。どの高さの音を鳴らしているのか視覚的に分かりやすいように、ピアノロールビュー的な画像を入れてみました。

{2}

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これは、[ミ-ソ-ド]→[ファ-ラ-ド]→[ソ-シ-レ]→[ミ-ソ-ド]。同じく、C→F→G→Cですが、1,3,4番目は転回形になっています。

{3}

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これは、[ド-ミ-ソ]→[ド-ファ-ラ]→[レ-ソ-シ]→[ド-ミ-ソ-ド]。同じく、C→F→G→Cですが、2,3番目が転回形になっています。また、4番目の音はオクターブ違いのドを重ねています。

 コード進行の心地良さ、伝わったでしょうか?{1}~{3}どれが一番好みでしたか?これらは当時僕が初めてコードと言う概念を知った時に、確か最初に書いてあったコード進行で、小難しい話はすっ飛ばして試しにその通りに弾いてみたんです。そしたら、感動を覚えました!コード進行って凄い!と感じましたね。{1}でもやばかったんですが、{2}、{3}を弾いて、もうコード進行の心地良さに病みつきになりました♪ 

 で、{1}~{3}はみな同じコード進行(C→F→G→C)ですが、それぞれ、{1}は音の移動が大きい、{2}は音の移動が小さい、{3}は一番高いの音がソ→ラ→シ→ド、とメジャースケールに沿って1つずつ上昇していく、という特徴があります。{3}は、最後にドを1オクターブ重ねる事で、一番低いの音も移動も少なくなっています。{1}~{3}のピアノロールビューを見ると音の移動の様子が良く分かりますね♪ 音の移動が小さいと、隣接するコード同士の繋がりが良く、滑らかに聴こえて心地良く感じるようです♪ また、コードのある音が順に移動していくのも心地良く感じるようです♪ このようにコードの転回形やオクターブの重ねを上手く用いると、色んなコード進行で{2}や{3}のような進行を作る事が出来ます。

 また、上のコード進行では出来ないですが、1つずつ下降していくのも良い感じで、例えばF→Em→G→Cを、

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このように、[ラ-ド-ファ]→[ソ-シ-ミ]→[ソ-シ-レ]→[ミ-ソ-ド]と鳴らすと、一番高いの音がファ→ミ→レ→ド、となってなんだか心地良いです♪ 

 これらの、コード構成音をスケール上で1音ずつ(あるいはスケール関係なく半音ずつ)上昇or下降させる進行が、一番高い音(トップノート)を対象にするのが効果的に感じます。人の耳には和音の一番高い音が一番強く聴こえやすい気がするので。もちろん真ん中や一番低い音に使うのも効果的だと思いますので、色々試してみて下さい♪  また、コード進行が限られますが(※1)、ルート音(すなわちコード名)でこのテクニックを使うのも良く用いられます。ベースが鳴らす音の高さが順番に動いて行くので、これも心地良いです♪  (※1. 後の回に紹介する分数コードというのを用いると使用の幅が広がります)

 

【まとめ】

・基本的なコード(和音)は3つの異なる高さの音で構成される3和音(トライアド)で、その内2つの代表が、メジャーコードマイナーコード

・コード構成音の内、根音(ルート)が重要で、コード進行を決める重要要素。

・コード表記は、Cメジャーは"C"、Aマイナーは"Am"と、根音(+記号)で表わす。

・コードは構成音の音高順を入れ替えても性質はほぼ変わらない(転回形)。

・コードは構成音のオクターブ違いの音を重ねても性質はほぼ変わらない。

・コード進行で、構成音の移動が少ない進行」や「順に高くor低くなっていく進行」はより心地良さを増す♪

 

 今日学んだのはコードの基本的な物だけですが、これを学んだだけでも十分凄い進歩だぜ!というのを実感するのに最適な、今日学んだ物だけで創られている素敵なコード進行を鳴らしてみます♪

聴いた事ある人も多いでしょうか? C→G→Am→Em→F→C→F→G (を2ループ)という進行で(※2)、使っているコードはどれも白鍵で弾けるメジャーコードとマイナーコードだけです。トップノート(一番高い音)がド→シ→ラ→ソ→ファ→ミ→ファ→ソ、とCメジャースケールに沿って綺麗に1つずつ移動しています。これはカノン進行と呼ばれるコード進行で、ヨハン・パッヘルベル作(1680年頃)の「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーニ長調」というクラシック曲のカノンという部分に用いられているコード進行です。(上のはそれをハ長調=Cメジャースケールに移調したものです。)その聴き心地の良さから、現代でも多くの曲にこのコード進行が用いられています!(※2)原曲では最後から2番目のFは分数コードを使っていたようですが、ここでは簡単のためFとしました。

 

【あとがき】

 今回で、コード進行の心地良さ、音楽の楽しさが少しでも伝わったら凄く嬉しいです♪ 次回は、メロディーのキーと似合うコード・似合わないコードについてを主に紹介したいと思います。次回も音を鳴らしていきます♪ そして、次回で「音楽理論編」は一旦完結し、その後はいよいよ「初めての作曲編」へと突入する予定です!最後に、これを聴いた日本の子供の95%が同じ行動を取ってしまうという噂の禁断の(笑)コード進行を鳴らして今回を締めたいと思います♪

 このコード進行(反転→)C→G→C

 

【参考サイト】

永井 義朗, 2015/6/1, 超簡単コード理論!! メジャーとマイナー 446ギターレッスン【2】, https://www.youtube.com/watch?v=4vw3jIryHF0, youtube

永井 義朗, 2015/6/3, 超簡単コード理論!! 5度音の役割とパワーコード 446ギターレッスン【3】, https://www.youtube.com/watch?v=NGyXqn9Ogak, youtube

【参考Wiki

三和音, Wikipeia, https://ja.wikipedia.org/?curid=271426, Wikimedia Foundation Governance

カノン (パッヘルベル), Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=207157, Wikimedia Foundation Governance

和音, Wikipeia, https://ja.wikipedia.org/?curid=26973, Wikimedia Foundation Governance

 

次回→[第8回] 安心して使えるコード

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