アイソスタシーのブログ

初めまして。趣味で作詞・作曲をしており、アイソスタシーという名で重音テトオリジナル曲を投稿しております。よろしくお願いしますm(_ _)m

【初心者の曲作り成長日記】[第11回]  メロディーを創ろう!(2)ボイスレコーダー作曲法~歌詞先(自己流)~

前回→[第10回] メロディーを創ろう!(1)ボイスレコーダー作曲法~メロ先(自己流)~

 全体で第11回目、「初めての作曲編」の3回目です。(最近投稿ペースが落ちていて申し訳ないです m(_ _)m )

 今回は、歌詞を先に創って、それにメロディーを付ける、いわゆる歌詞先について紹介します。これまた、自己流の方法をそのまま詳しく説明する感じです。

 [目次]

ボイスレコーダー作曲法~歌詞先(自己流)~】

 僕の場合、歌詞先も、基本的に前回のメロ先と大して変わりません!メロ先では適当な言葉でボイスレコーダーの前で歌っていたのが、歌詞先では意味のある言葉に変わるだけですね。なのでメロ創りのコツの内は前回と同様の物は前回参照という事で飛ばします。ちなみに歌詞の創り方(自己流)は後の回にします。なので歌詞がある状態からスタートを想定してメロディーを付けて行きます♪ 

 まず、歌詞は一曲分出来ている必要は無いです。ワンフレーズでも十分です。歌詞が付く部分の曲のメロディーは、Aメロ、Bメロ、サビ、たまにCメロ、と3~4通りで成り立っている事がほとんどです。なので、メロディーを付けやすい部分、良いメロディーが思いついた順に付けて行けば良いかなと思います。

 

 [歌詞先のボイスレコーダー作曲法の実例]

 実は、僕は過去投稿した7曲の内、歌詞先を使ったのは1曲しかないです(6曲目の"Overturn"という曲。ただ、最近は割と歌詞先にはまってます♪)。なので、その曲を実例として解説に用います。(この時はほんとに、自分でもびっくりするくらいスッとメロディーが浮かんできました。)

 まず、最初にメロディーが思いついたのは、歌詞の1番最初の部分でした。

 

   "二度と恋なんてしないと誓っていた

  忘れたくないと思っていた あの子の事を"

 

 それに付けたメロディーがこちらです↓。(これは多分1stテイクではない気がしますが、最初に思いついた日付のファイルでした。)

 一番のポイントはリズムだと思います。音の並び自体は平凡な物ですが、それをこの歌詞にこのちょっとテクイ感じ?のリズムで乗せた事が、上手くいった一番の要因な気がします。そのリズム・メロディーをUTAUという音声合成ソフトで入力したピアノロールの画面が下になります(初めのフレーズ部分)

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縦軸が音の高さで上ほど高い音です。左のピアノの鍵盤に対応しています。

横方向の長さは音の長さに相当し、左から右へメロディーが進んでいきます。見辛いですがピンクの縦線間が1小節に相当し(”どとこいなん”が含まれる範囲)、それを4分割している青の縦線間が四分音符に相当します。

青い四角が打ち込んだメロディーでその中に歌詞がひらがなで入っています。

 見て分かるように一つの歌詞に割り振られている音の長さがかなりまちまちである事が分かります。この音の長さの割り振りを符割りと呼び、メロディー作成の重要なポイントの一つと思います。

 また、最初の”に”は、1小節が始まりからスタートするのではなく、一つ前の小節の最後に有ります。つまり、曲のリズム的には次の”ど”が開始点です。軽いヘドバンでリズムを取ってみたら”ど”の所で首を振る事になると思います♪ このちょっとしたテクニックの事は、アウフタクトと呼ばれているそうです。これもお洒落な感じやテクイ感じを出しているポイントですね。ちなみに意識してそう創った訳では無く、自然に思い浮かんだのがこれだったので、多分普段聴いてる音楽の様々な所に使われていてそれが頭に残っていたからなんだと思います♪

 

  Aメロの後半の歌詞は、

  "だけど不意に君はそれらを全て
    ひっくり返してきた Overturn"

 ですが、同じメロディー・リズムを当てはめて、こんな感じになりました↓。

 多少の字余りや字足らずがある所は、こんな感じで吸収出来ます! ”オウヴァータァアーアアーン”の所とか、字足らずをアァーア~で伸ばす事で逆に良い感じにはまってますよね♪

 重音テトさんに歌わせた1番Aメロの完成版がこちらです↓

 次にBメロです。実はBメロは、1番ではなくて2番の歌詞にメロディーを付けました。それは、2番の歌詞により伝えたい想いが入っていたからでした。

 ”失恋したら早く忘れて 先へ進もうと言うけど
   無理に忘れる必要など無いんだと 思い知らされた
   新たな出逢いが 強烈なインパクトと共に
   止まっていた時を一気に動き出す Overturn”

 そして、Aメロを先に創ったので、BメロはAメロからの流れが自然となるようメロディーを創って行きました。それを感覚で創っていったのですが、その感覚を言語化してみると、まずAメロの特徴的なリズム感はBメロにも引き継がれている事が、今振り返って気づきました!

 Aメロ前半のリズムは、下のような感じでしたね。縦棒が1小節の区切りです。(上のピアノロール画像や音声参照)

タ|ターータターータ|ターータタタタタ|ターーーーター|~

 そして僕が付けた2番のBメロメロディーはこんな感じです(完成版のテトさんの声で聴いてみましょう♪)

 Bメロの前半部のリズムを同じように書いてみると

タ|ターータターータ|ターータタタタタ|ターータターータ|ターータタタタタ|

 と、Aメロとかなり共通点ありますよね!これ、さっき気づいたんです。無意識でこうなってたんですね。なのであまり意識しなくても、自然に感性の赴くままに創っていたら違和感なく創れるんじゃないかと思います。もちろん、リズム・符割りをガラリと変えるのもありだと思います。そういう名曲も沢山ありますし。

 サビは、早速完成版を聴いてみましょう♪(一部コード付けが怪しいですが、そこは目をつむって(^_^;))

 サビの符割りも、

 |ターータターータ|ターーーターター|ターータターータ|ターータタタタ|

こんな感じで、AメロBメロとかなり共通点ありますね!

 また、サビの歌詞は

”君が笑う度 僕は生きる力を得るんだ
  君が笑う時 生まれて良かったとほんとに思える
  君が笑う時 僕は新しい世界を見る
  君が笑う度 優しい気持ちに 満たされてくんだ You make my heart warm"

 と、何のひねりもないストレートな歌詞です(笑) でも、こういう並びの歌詞はメロディーを乗せやすいですよね!同じ歌詞の部分(”君が笑う時(度)”)は同じメロディーになるようにすればいいので。

 このようにメロディーは4小節8小節を一つの区切りにするのが、曲の流れが良くなる気がするので、歌詞の区切りを上手くその長さに収まるようにメロディーを乗せるのも一つのコツかもです!逆に、歌詞を創る時も、大体4小節・8小節の長さを目安に区切りが入るように創って、各段落の長さを”大体”均等にしておくと、メロディーを乗せやすいと思います。

 この時の長さは、文字数というよりは、発音数ですね!上のAメロでいうと、”恋””なん””ない”、等はどれも1発音と捉えられると思います。そして、発音数の多少の過不足は工夫して収める事が出来るので、揃えるのは大体で良くて、そこまでキッチリ整えなくても大丈夫だと思います。韻を踏んだり、小さい“っ”のタイミングを合わせたりする事で、語呂の良さ、ノリの良さを出したり出来るので、歌詞を創る段階でそれが出来たらより良いかもしれません♪

 

 そして、最初にも書きましたが、最初から全部の歌詞をガチガチに用意してメロディーを乗せた訳では無いです。このように歌詞がある程度出来上がった段階で、メロディーを乗せて、その後でメロディーに合わせて歌詞を修正したり、まだ出来ていなかった部分の歌詞を創ったり、、と加筆・修正を繰り返していきました。

 またCメロは、メロ先(正確にはコード先)で創りました。なので1曲の中でも色んな作曲法が使われてますね!それくらい柔軟に自由にやった方が、上手くいくような気がします。

 メロディーを付ける時も、上手く乗せれない部分の歌詞は、ラララとかに置き換えて創っちゃって、後で歌詞を修正するというのも一つの手です。歌詞の置き換えは、類語とかを使って上手く発音数に合わせた歌詞に置き換える感じで、結構考えるの面白いです♪

 

【まとめ】

リズム符割りが大事!(アウフタクトも良さげなテクニック)

・1番、2番とあったら、気に入ってる方、メロを付けやすい方に付ける

・歌詞は完成している必要は無く、メロを付けた後で大幅修正する事が多い

4小節8小節を一つの区切りとして考えると良さげ

発音数を”大体”整えると、メロディーを付けやすいかも

→多少の字余り・字足らずは工夫でどうにかなるので、大体で大丈夫

 

 次回は、メロディーを創ろう!のラスト回、コード先について、同じく自己流を書き綴っていきたいと思います♪ 

 

次回→[第12回] メロディーの創り方 (3)ボイスレコーダー作曲法~コード先(自己流)~(準備中) 

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今回用いた曲の歌詞→【重音テト】Overturn【UTAUオリジナル曲】

 

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