アイソスタシーのブログ

初めまして。趣味で作詞・作曲をしており、アイソスタシーという名で重音テトオリジナル曲を投稿しております。よろしくお願いしますm(_ _)m

【音階早見表】

[このページについて]

 移調・転調・調の使用音確認(#、♭の有無)・音程確認(完全5度となる音はどの音か)などに便利な「音階早見表」をExcelで作成してみたので、画像として貼り付けます。メジャースケールとマイナースケールの2種の音階について、それぞれ12つの調の早見表として作成しました。小さくて見辛いと思いますので、画像をクリックして拡大or保存して見て頂ければと思います(ファイル形式はpngで容量は約1Mbです)。

 また本ページの下部に、各調のスケールへの#、♭の付く法則性と覚え方を書いたので、興味ある方はご覧ください(第6回を見た後の人向け)。

 

[早見表の補足説明]

上半分がメジャースケールで、下半分がマイナースケールです。

灰色の背景色が入った所がピアノの黒鍵に相当し、VocaloidやUTAU、DAWのピアノロールビューと対比しやすいようになっています。

・第5回からリンクで来た方には、長3、完5といったまだ記事にしていない内容も入っているのでそこは無視して、各調の左2列分(各調の7音の英語名とイタリア語名)だけ見て頂ければと思います。

・凡例:完5→完全5度、長3→長3度、短3→短3度

・音階の記述の際に同じ音を使用しないというルールがあるので、例えば(~レ#、ファ、ファ#)とせず(~レ#、ミ#、ファ#)とファをミ#と記述されるようなケースがあります。

・キーについて、例えばなぜC#じゃなくてD♭なのか、には音楽的背景とルールがあるらしいのですが、その辺は気にしなくても問題無く使える表なので気にせず、理由が知りたい人は各自調べてみて下さい(投げやりm(_ _)m)。

Excelで手入力したので、何度かミスチェックはしましたが、もし記入ミスがあったら申し訳ございません(>_<)

 

[音階早見表]

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[各キーのスケールの#と♭の付き方の法則と覚え方]

 この表のように、CメジャーとAマイナー以外の調ではどれかしらの音に#や♭が付いていて、中には7音中6個ついている鬼畜な調もあります\(^o^)/  ただし、この#や♭の付き方にはある法則性があり、それにそって覚えるのが覚え方のコツです♪(僕が覚えたとは言っていませんw)。その法則を知るためには第6回で完全4度や完全5度の音程を知る必要があるので、第5回から飛んできた方は申し訳ないですが、第6回をご覧になってから来てみて下さいm(_ _)m

 まずメジャースケールの場合

 ・キーが完全5度上昇するにつれて、#が一つ追加する。

  ・その時追加される#は上昇後のキーにおける長7度の音になる

  ・それまでについていた#はそのまま受け継がれる

 ・キーが完全5度下降するにつれて、♭が一つ追加する。

  ・その時追加される♭は下降後のキーにおける完全4度の音になる

  ・それまでについていた♭はそのまま受け継がれる

 ・スタートは#も♭も無いCメジャーから

 上の操作をそれぞれ#6つと♭5つまで、もしくは#5つと♭6つになるまで繰り返すと12調全部網羅出来ます。

 具体例が無いと分かり辛いと思うので、まずはCメジャーから完全5度上昇してみます。それはGキーですね。そして加わる#はGメジャースケールで完全7度(キーの音の半音下)となる音ですので、F#、つまりFに#が付きます。よってGメジャースケールはF(ファ)の音のみ#が付いたスケールとなります。続いて、Gキーから完全5度上昇してみましょう。それはDキーですね。そして加わる#は完全7度なので、C#、つまりCに#が付きます。そしてこれまで付いていた#はそのまま受け継がれるので、Fにも#がつきます。よってDメジャースケールはF(ファ)とC(ド)に#が付いたスケールとなります。このように#が6つ位つくまでこれを繰り返して行くと半分位のキーのスケールを網羅出来ます。8つ以上進むと##(ダブルシャープ)が出てきて厄介な事になるので、残りはCメジャーキーから下降して♭を増やしていく方法を取りましょう。

 Cメジャースケールから完全5度下降します。完全5度下降は、完全4度上昇と同じ音名になるので、完全4度上昇と覚えた方が楽かもです。なのでCの次はFキーになります。そして加わる♭はFメジャースケールで完全4度の音となるので、B♭、つまりBに♭が付きます。よってFメジャースケールはB(シ)の音のみ♭が付いたスケールになります。次、Fから完全5度下降はFの完全4度の音、B♭キーです。B♭メジャースケールの完全4度になる音、E♭、つまりEに♭が加わります。それまで付いていたBへの♭はそのままです(そもそもB♭キーなので当たり前ですね;)。これを♭が6つくらいまで繰り返すと、残りのキーを全部網羅出来ます。#が6つと♭が6つは同じ行き先ですね。その鬼畜のキーはF#(G♭)キーです。とはいえそこまで来ると逆に#(もしくは♭)がついて無い音がB(シ)1音だけなので、かえって覚えやすいかもですね♪ ちなみにこのG♭キーで有名な曲の一つに猫ふんじゃったがあります。「猫ふんじゃった」なら弾ける!という人なら覚えてると思いますが、あの曲、黒鍵ばかり使いましたよね!それはG♭キーの曲だったからなんです!

 次に、マイナースケールの場合、

 ・キーが完全5度上昇するにつれて、#が一つ追加する。

  ・その時追加される#は上昇後のキーにおける長2度の音になる

  ・それまでについていた#はそのまま受け継がれる

 ・キーが完全5度下降するにつれて、♭が一つ追加する

  ・その時追加される♭は下降後のキーにおける短6度の音になる

  ・それまでについていた♭はそのまま受け継がれる

 ・スタートは#も♭も無いAマイナーから

  メジャースケールの場合と違うのは、スタートがAマイナーである事と、加わる#と♭の音程が違うだけです。Aマイナーから完全5度上昇して、Eキーになった時に加わる#は、Eマイナースケールの長2度の音、F#、つまりF(ファ)に#が付きます。後は同じなので省略して、次に下降する場合。Aマイナーから完全5度下降して、Dキーになった時に加わる♭は、Dマイナースケールの短6度の音、B♭、つまりB(シ)に♭が付きます。

 で、毎回これをやるのは面倒なんで、結局は早見表みたいなのを見た方が便利ですよね;上に貼った図でも良いですし、「五度圏」というもっと簡潔で明瞭な図があります(ただ五度圏はどの音に#や♭が付いているかは五線譜で表わされているので、五線譜が読める人向けです;)。でもこの法則を知っている事はそれなりに役に立つと思います。例えば、この法則は一つずつ#や♭が増えていくものでしたので、例えば#が1つの調というのはメジャー・マイナーそれぞれ一つずつしかありません。さらに#が付いている場所は同じです。GメジャースケールならFにのみ#、EマイナースケールならFにのみ#。つまりこの両者の関係は第5回で触れた、CメジャーとAマイナーとの関係と同じく使う7音が同じで平行調と呼ばれる関係です。なので音楽に詳しい人は五線譜の始まりについている#もしくは♭の数を見ただけで、例えば#が4つだからこれはEメジャーかC#マイナースケールだな、と分かってしまうのです(僕はまだ分かりません(^_^;))。ちなみにメジャーかマイナーかの区別は五線譜の始まりを見ただけでは付かず、コードを見る必要があります。

 ただ、ボカロPを目指す場合、五線譜を読める必要は必ずしも無いです。というのも実際ボーカロイドに歌わせるために音程を入力したり、パソコン上で伴奏の音程を入力する際には、ピアノロールビューという、丁度このページの上の図のような黒健に薄い色がついて白県が白色で音の高さ順に並んでいる画面を使う事になります。なのでそのピアノロールビューさえ使いこなせるようになればいいので、五線譜を読めるようになる必要はないと思います。

【参考文献】

音階, Wikipeia, https://ja.wikipedia.org/?curid=16866, Wikimedia Foundation Governance

音名・階名表記, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=1802428, Wikimedia Foundation Governance

五度圏, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=440049, Wikimedia Foundation Governance

相対音感, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=305755, Wikimedia Foundation Governance

調, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=27041, Wikimedia Foundation Governance

猫ふんじゃった, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=523313, Wikimedia Foundation Governance

 

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第6回へ戻る→[第6回] 協和音・不協和音

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