アイソスタシーのブログ

初めまして。趣味で作詞・作曲をしており、アイソスタシーという名で重音テトオリジナル曲を投稿しております。よろしくお願いしますm(_ _)m

【音階早見表】

[このページについて]

 移調・転調・調の使用音確認(#、♭の有無)・音程確認(完全5度となる音はどの音か)などに便利な「音階早見表」をExcelで作成してみたので、画像として貼り付けます。メジャースケールとマイナースケールの2種の音階について、それぞれ12つの調の早見表として作成しました。小さくて見辛いと思いますので、画像をクリックして拡大or保存して見て頂ければと思います(ファイル形式はpngで容量は約1Mbです)。

 また本ページの下部に、各調のスケールへの#、♭の付く法則性と覚え方を書いたので、興味ある方はご覧ください(第6回を見た後の人向け)。

 

[早見表の補足説明]

上半分がメジャースケールで、下半分がマイナースケールです。

灰色の背景色が入った所がピアノの黒鍵に相当し、VocaloidやUTAU、DAWのピアノロールビューと対比しやすいようになっています。

・第5回からリンクで来た方には、長3、完5といったまだ記事にしていない内容も入っているのでそこは無視して、各調の左2列分(各調の7音の英語名とイタリア語名)だけ見て頂ければと思います。

・凡例:完5→完全5度、長3→長3度、短3→短3度

・音階の記述の際に同じ音を使用しないというルールがあるので、例えば(~レ#、ファ、ファ#)とせず(~レ#、ミ#、ファ#)とファをミ#と記述されるようなケースがあります。

・キーについて、例えばなぜC#じゃなくてD♭なのか、には音楽的背景とルールがあるらしいのですが、その辺は気にしなくても問題無く使える表なので気にせず、理由が知りたい人は各自調べてみて下さい(投げやりm(_ _)m)。

Excelで手入力したので、何度かミスチェックはしましたが、もし記入ミスがあったら申し訳ございません(>_<)

 

[音階早見表]

f:id:Isostasy:20191118152732p:plain

 

[各キーのスケールの#と♭の付き方の法則と覚え方]

 この表のように、CメジャーとAマイナー以外の調ではどれかしらの音に#や♭が付いていて、中には7音中6個ついている鬼畜な調もあります\(^o^)/  ただし、この#や♭の付き方にはある法則性があり、それにそって覚えるのが覚え方のコツです♪(僕が覚えたとは言っていませんw)。その法則を知るためには第6回で完全4度や完全5度の音程を知る必要があるので、第5回から飛んできた方は申し訳ないですが、第6回をご覧になってから来てみて下さいm(_ _)m

 まずメジャースケールの場合

 ・キーが完全5度上昇するにつれて、#が一つ追加する。

  ・その時追加される#は上昇後のキーにおける長7度の音になる

  ・それまでについていた#はそのまま受け継がれる

 ・キーが完全5度下降するにつれて、♭が一つ追加する。

  ・その時追加される♭は下降後のキーにおける完全4度の音になる

  ・それまでについていた♭はそのまま受け継がれる

 ・スタートは#も♭も無いCメジャーから

 上の操作をそれぞれ#6つと♭5つまで、もしくは#5つと♭6つになるまで繰り返すと12調全部網羅出来ます。

 具体例が無いと分かり辛いと思うので、まずはCメジャーから完全5度上昇してみます。それはGキーですね。そして加わる#はGメジャースケールで完全7度(キーの音の半音下)となる音ですので、F#、つまりFに#が付きます。よってGメジャースケールはF(ファ)の音のみ#が付いたスケールとなります。続いて、Gキーから完全5度上昇してみましょう。それはDキーですね。そして加わる#は完全7度なので、C#、つまりCに#が付きます。そしてこれまで付いていた#はそのまま受け継がれるので、Fにも#がつきます。よってDメジャースケールはF(ファ)とC(ド)に#が付いたスケールとなります。このように#が6つ位つくまでこれを繰り返して行くと半分位のキーのスケールを網羅出来ます。8つ以上進むと##(ダブルシャープ)が出てきて厄介な事になるので、残りはCメジャーキーから下降して♭を増やしていく方法を取りましょう。

 Cメジャースケールから完全5度下降します。完全5度下降は、完全4度上昇と同じ音名になるので、完全4度上昇と覚えた方が楽かもです。なのでCの次はFキーになります。そして加わる♭はFメジャースケールで完全4度の音となるので、B♭、つまりBに♭が付きます。よってFメジャースケールはB(シ)の音のみ♭が付いたスケールになります。次、Fから完全5度下降はFの完全4度の音、B♭キーです。B♭メジャースケールの完全4度になる音、E♭、つまりEに♭が加わります。それまで付いていたBへの♭はそのままです(そもそもB♭キーなので当たり前ですね;)。これを♭が6つくらいまで繰り返すと、残りのキーを全部網羅出来ます。#が6つと♭が6つは同じ行き先ですね。その鬼畜のキーはF#(G♭)キーです。とはいえそこまで来ると逆に#(もしくは♭)がついて無い音がB(シ)1音だけなので、かえって覚えやすいかもですね♪ ちなみにこのG♭キーで有名な曲の一つに猫ふんじゃったがあります。「猫ふんじゃった」なら弾ける!という人なら覚えてると思いますが、あの曲、黒鍵ばかり使いましたよね!それはG♭キーの曲だったからなんです!

 次に、マイナースケールの場合、

 ・キーが完全5度上昇するにつれて、#が一つ追加する。

  ・その時追加される#は上昇後のキーにおける長2度の音になる

  ・それまでについていた#はそのまま受け継がれる

 ・キーが完全5度下降するにつれて、♭が一つ追加する

  ・その時追加される♭は下降後のキーにおける短6度の音になる

  ・それまでについていた♭はそのまま受け継がれる

 ・スタートは#も♭も無いAマイナーから

  メジャースケールの場合と違うのは、スタートがAマイナーである事と、加わる#と♭の音程が違うだけです。Aマイナーから完全5度上昇して、Eキーになった時に加わる#は、Eマイナースケールの長2度の音、F#、つまりF(ファ)に#が付きます。後は同じなので省略して、次に下降する場合。Aマイナーから完全5度下降して、Dキーになった時に加わる♭は、Dマイナースケールの短6度の音、B♭、つまりB(シ)に♭が付きます。

 で、毎回これをやるのは面倒なんで、結局は早見表みたいなのを見た方が便利ですよね;上に貼った図でも良いですし、「五度圏」というもっと簡潔で明瞭な図があります(ただ五度圏はどの音に#や♭が付いているかは五線譜で表わされているので、五線譜が読める人向けです;)。でもこの法則を知っている事はそれなりに役に立つと思います。例えば、この法則は一つずつ#や♭が増えていくものでしたので、例えば#が1つの調というのはメジャー・マイナーそれぞれ一つずつしかありません。さらに#が付いている場所は同じです。GメジャースケールならFにのみ#、EマイナースケールならFにのみ#。つまりこの両者の関係は第5回で触れた、CメジャーとAマイナーとの関係と同じく使う7音が同じで平行調と呼ばれる関係です。なので音楽に詳しい人は五線譜の始まりについている#もしくは♭の数を見ただけで、例えば#が4つだからこれはEメジャーかC#マイナースケールだな、と分かってしまうのです(僕はまだ分かりません(^_^;))。ちなみにメジャーかマイナーかの区別は五線譜の始まりを見ただけでは付かず、コードを見る必要があります。

 ただ、ボカロPを目指す場合、五線譜を読める必要は必ずしも無いです。というのも実際ボーカロイドに歌わせるために音程を入力したり、パソコン上で伴奏の音程を入力する際には、ピアノロールビューという、丁度このページの上の図のような黒健に薄い色がついて白県が白色で音の高さ順に並んでいる画面を使う事になります。なのでそのピアノロールビューさえ使いこなせるようになればいいので、五線譜を読めるようになる必要はないと思います。

【参考文献】

音階, Wikipeia, https://ja.wikipedia.org/?curid=16866, Wikimedia Foundation Governance

音名・階名表記, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=1802428, Wikimedia Foundation Governance

五度圏, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=440049, Wikimedia Foundation Governance

相対音感, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=305755, Wikimedia Foundation Governance

調, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=27041, Wikimedia Foundation Governance

猫ふんじゃった, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=523313, Wikimedia Foundation Governance

 

第5回へ戻る→[第5回] スケール(音階)とキー(調)

第6回へ戻る→[第6回] 協和音・不協和音

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【初心者の曲作り成長日記】[第5回]  スケール(音階)とキー(調)

第4回→[第4回] オクターブと十二平均律

第5回です。前回オクターブの定義とその12等分について話したので、今回はドレミファソラシドについての話になります。メジャースケール(長調)やマイナースケール(短調)等が出て来ます。今回からしばらくは音を鳴らす所が多いので作っていて楽しいです♪

 

【音の表記法】

 お馴染みのドレミファソラシドは実はイタリア語で、英語圏ではCDEFGABC、日本語ではハニホヘトイロハ、と呼ばれます。英語も日本語もいずれもラが始まり(ラ=A=イ)になっていますが、これは前回お話したのと同様で、ラを始まりの音と決めた歴史的経緯によるものです。コードの表記等は英語で記載されるので、ド=C、レ=D、ミ=E、ファ=F、ソ=G、ラ=A、シ=Bの対応は覚えちゃいましょう!と言っても順番の始まりがずれているだけなのでラ=Aだけ覚えればいいので簡単な作業ですね; 

 

【メジャースケール(長調)とマイナースケール(短調)】

 前回現代の音楽のほとんどはオクターブを均等な周波数比で12等分した12音のみが使われている、事を学びました。実は、現代音楽はさらにその12音のうち7音だけを使うスケール(音階:使われる音を音高順に並べた物)が最も良く用いられています。クラシック音楽から近代の国内外の流行りの音楽の多くがこの7音だけを使うスケールで作られています。その中でもさらに良く用いられるのが、メジャースケール長調)とマイナースケール短調)です。そして「ドレミファソラシド」Cメジャースケールハ長調)と呼ばれる音階で、12個あるメジャースケールの内の1つです。ここでようやく、「なぜピアノの白鍵が1オクターブ間に7個あって、黒鍵は5個しかないのか?」の謎が半分解けました!では、なぜ6音とか8音じゃなく7音を使うスケールが好まれたのか?凄く不思議に思いましたが、それも音の周波数比に伴う聴き心地の良さから選ばれていったようです。(それについて詳しく書かれた最適の本がありましたので、理系向けではありますが、興味ある方はそちらもご参照ください→(※1)

 あまり文字が続くと飽きるので、ここでCメジャースケールハ長調)であるドレミファソラシドを聴いてみましょう♪(わざわざ聴くまでも無いと思われますが、この後で比較のためも兼ねてます♪)

 さて、均等に12等分した12音のうち7音を使い、残りの5音を使わないという事は、その7音間の間隔はまちまちということになります。メジャースケールの間隔は、例えばCキーを例にとると以下のようになっています。

 ド#・レ#・ファファ#・ソ#・ラ#・

3つ目と4つ目(ミとファ)は隣接する音で、7つ目と8つ目(シとド)も隣接する音です。それ以外は1つ飛びの間隔です。隣接する、すなわち12等分した時の隣り合う音高の間隔を半音と呼びます。#と♭はそれぞれ半音上げる・下げるを意味する記号です。そしてドとレのように半音の2倍の間隔を全音と呼びます。つまり、メジャースケール長調)とは、始点の音から「全音全音半音全音全音全音半音」という間隔で並んでいるスケールの事です。この間隔で始点がC(ド)のスケールをCメジャースケール呼び、始点は12音分あるのでC、C#、D、…と12通りのメジャースケールがあります。始点が変われば音の間隔はそのままに平行移動します。

 次にマイナースケール(短調)です。短調はラから始めると白鍵だけで弾けて便利なので、ラから始まるAマイナースケールイ単調)を聴いてみましょう。

 先ほどとは感じが違って聴こえませんでしたか?これはマイナースケールが先ほどのメジャースケールとは間隔が異なる事に起因しています。マイナースケールの間隔は、Aキーを例にとると、

  ラ#・ド#・レ#・ファファ#・ソ#・

2つ目と3つ目の間隔が半音、5つ目と6つ目の間隔が半音、残りが全音の間隔です。つまり、マイナースケール短調)とは、始点の音から「全音半音全音全音半音・全音全音」という間隔で並んでいるスケールの事です。これもメジャースケールと同じく12通りのキー(調)があります。ちなみにCメジャースケールとAマイナースケールのように、使用する7音が同じ調同士を平行調と呼びます。

 メジャースケールとマイナースケールでは響きが違いましたが、よく言われるのはメジャースケールは明るい感じ、マイナースケールは悲しげな感じ、の印象を受けるとの事です。確かに僕もそのように感じますが、人によって差はあるとも言われています。両者とも使用している7音は同じなので、メジャーかマイナーかを決めるのは、メロディーの流れ(メロディーライン)やコードによって決まります。ただし、必ずしもメジャーが明るい曲、マイナーが悲し気な曲、になるわけではなく、創り方次第では逆の感じに出来たりするようです。歌詞でも印象は変わりますしね♪  この区別は第7回でコードを覚えてからが良いような気がします。

 

【キー(調)】

 先ほどから、キー(調)やスケールの始まりの音、を何の説明も無く書いてしまっていましたが、それをここから書いていきたいと思います。キーはカラオケに行った事がある人なら、歌う時にこの曲原曲キーが高いから一つ下げよう、といった経験があるかと思います。そのキーの事です。カラオケのキー1つ分は先ほど説明した半音分の上下に相当します。

 先ほどCキーのメジャースケールを聴いたので、キーを上げてみます。思い切って全音上げてDメジャースケール(二長調)にしてみます。(カラオケで2つキー上昇)

Cメジャースケールと似た感じに聴こえましたでしょうか?音の周波数比の間隔はCメジャースケールと同じなので、これもドレミファソラシドとあまり違和感無く感じられると思います。カラオケでキーを変えてもあまり違和感無く歌えるのと同じですね♪ これは重要な性質で、十二平均律によって音の周波数比は均等になっているので、キー(長)を変えてもスケール・曲の聴こえ方は基本的に変わらない事になります(もちろん高さは変わりますが)。ちなみに前回、”基準周波数の値が今と違った歴史になっていても音楽の聴き心地はそう変わらなかっただろう”と書いたのはこのためです。

 ここでやりがちな間違いがあります。始まりの音をド→レへと全音上げたので、ドレミファソラシド→レミファソラシドレ、になるんじゃね?という間違いです。レミファソラシドレを聴いてみると、

一つ上の正しいDメジャーと比較してみると、おかしい事に気づくと思います。一番上のCメジャーと似た感じなのは正しいDメジャーの方ですね。この間違いは、私達が12等分された音の内ドレミファソラシドの7音だけを覚えていているために生じやすい気がします。正しいDメジャーは、メジャースケールの間隔は上に書いたように「全音全音半音全音全音全音半音」ですので、これをD(レ)を始まりの音にすると

 レ#・・ファファ#ソ#・ラ#ド・ド#

となります。ファとドに#記号がついていますね。つまりピアノの黒鍵を2つ使うスケールという事になります(ファの右隣りの黒鍵とドの右隣りの黒鍵)。

 キー(調)は全部で12個ありますが、実はCキー以外のメジャースケールは必ず一つ以上の黒鍵を使う事になります。同様にAキー以外のマイナースケールでも必ず一つ以上の黒鍵を使う事になります。つまり五線譜に#や♭が現れる事になります。これは、始めの内は中々難しかった記憶があります;今でも#や♭が増えるほど頭が混乱してきてしまいます。なので、ピアノなど楽器を弾きながら作曲する場合、始めのうちはドレミファソラシドだけを使うCメジャー又はAマイナーで作曲をするのが簡単でおススメです(Fコードが鬼門のギターの場合は難しい所ですけど;)。パソコン上で打ち込み(入力)する際も同様です。

 問題は、CメジャーやAマイナーで創った曲が歌い手やボーカロイドの発声音域に合っているとは限らない事です。なのでその時はカラオケのキー上下と同じ要領で調を変えて合わせる必要があります。これを移調と呼びます。移調には先ほどCメジャー→Dメジャーでやったように間隔を間違えずに平行移動させれば良いので、簡単なのはパソコンで一通り入力した後に全体のキーを上げる機能を使って移調してしまう方法です。そうでなく始めから移調したキーで打ち込みたい場合は、キーは全部で12個なので移調先のスケールの早見表を見ながらが便利ですので、作ってみた早見表を載せたブログページへのリンクを貼ります。

音階早見表【音階早見表】

 一方で普段聴いている音楽は各々色んな調なので、鼻歌で浮かぶメロディーがCメジャーやAマイナーである確率は低いでしょう。なので楽器を使わずに作曲をした人は浮かんだ調そのままでいいですし、それが何調なのかは分からなくても特に支障は無いです。ただ、その曲にピアノやギター等の伴奏・コードをつけたり、ボカロ曲として投稿するためにはパソコン上に音を入力したりする必要があるので、その時は浮かんだメロディーの調を知る必要があります。そのテクニックはもうしばらく後で紹介しますm(_ _)m

 

相対音感絶対音感

 ここからはおまけなので、スキップしても良いです♪

    よくこの人は絶対音感を持っている、なんて話を耳にした事があると思います。また相対音感という言葉も聞いた事くらいはある人もいるかもしれません。まず相対音感ですが、これは音楽を聴いてきたすなわち文明人のほぼ全ての人が持っていると言われています。これは先ほどCメジャースケール(ドレミファソラシド)と次にDメジャースケール(レミファ#ソラシド#レ)を聴いて似た感じを受けた、という感覚にあたり、相対音感とはキーを上下してもその相対的な音高を取ることが出来る感覚の事です。カラオケでキーを上下した状態でスタートして、最初は音が取りづらいけど一度合ってしまえば後はスムーズに歌える、という人は十分な相対音感を持っていると思います。作曲するのにはこの相対音感さえあれば十分です。これから先、曲作り、パソコンへの打ち込みやボーカロイドに歌わせる、何て作業も相対音感とここで書いていく音楽知識があれば出来ます!絶対音感は特に無くて困る事は少ないです。

 次に、絶対音感ですが、例えばこの音、

 

この音を聴いて瞬時にどの高さの音か分かる、というのが絶対音感です。ちなみに答えはファ(F)です(白文字なので反転してみてください)。これは小さい頃の楽器に触れていると身に着きやすいと言われており、実際僕もピアノの音であればおよそ(半音くらいは間違える)分かるので、これは楽器経験のアドバンテージと言えるでしょう。ただ、僕は歌声や他の楽器になってくると厳しくなって来ます。中にはどんな楽器でも歌声でも絶対音高が正確に分かるという強者もいるでしょう。ただ、絶対音感があると便利といえば便利ですが、そこまで作曲には必要ない能力だと思います。便利な点としては、例えば鼻歌で思いついたメロディーが何のキーであるか、絶対音感があればすぐに分かるという点ですね。メロディーをそのままパソコンに入力する事も、ピアノで弾いてみる事も出来ます。ただ今の世の中、声を出したらその音の高さを教えてくれる便利なアプリもあるらしいので、それを使えば相対音感でも同じ事が出来るので、その手間が省ける程度の便利さかもしれないですね。少なくともボカロPを目指すこのブログにおいては、音はパソコン上で入力し、歌もボカロが歌ってくれるので、多少音痴だろうと絶対音感が無かろうとあまり支障は無いです!

 

【おまけ:7音音階以外のスケール】

 ここでは7音を使うスケールのみ(しかもその内メジャースケールとマイナースケールの2種類のみ)を紹介しましたが、現代音楽にも例えば5音を使うスケールを用いた楽曲はそこそこ存在するので、5音や6音を用いたちょっと風変わりなスケールについて書いたコラム的な物(音を鳴らすのがメイン♪)のページを第5.5回として書いたので、そのリンクを貼ります。興味がある方は是非♪

第5.5回→[第5.5回]  7音音階以外のスケール

【参考文献】(※1)

小方 厚, 2007, 音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか, 講談社ブルーバックス

【参考Wiki

音階, Wikipeia, https://ja.wikipedia.org/?curid=16866, Wikimedia Foundation Governance

音名・階名表記, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=1802428, Wikimedia Foundation Governance

相対音感, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=305755, Wikimedia Foundation Governance

調, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=27041, Wikimedia Foundation Governance

 

次回は、2つの音を同時に鳴らします♪  意味不明な次回予告ですが(笑)、次回は結構重要です!次回からは座学的ではなく、より感覚的に音楽に迫れると思うので、その心地良さが伝わるように頑張ります(`・ω・´)9

次回→[第6回]  協和音・不協和音

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【初心者の曲作り成長日記】[第4回]  オクターブと十二平均律

第3回→[第3回] 初めての作詞・作曲への第一歩

第3.5回→[第3.5回] 音楽理論を使わない作曲法

第4回です。今回からしばらく(第9回までを予定)は、基本的な音楽理論の話になります。音楽理論編」です!僕が作曲を始めた時に学んだ知識を、もう一度復習しつつ、まとめていきたいと思います(※1)音楽を聴いてなぜ心地良いと感じるのか?その仕組みに迫って行きたいと思います!音楽なので文字を読んで学ぶよりも、耳で聴いて感じる・感覚を養う事が大事だと思っています。まさに”一見は百聞に如かず”(※2)です!なのでなるべく座学的になり過ぎないように、実際に音を聴きながら読める楽しい感じのブログにしたいと思います♪

 あと、僕みたいにさっさと読み飛ばしたい人のために重要そうな所は太字にしました。特に今回は基礎の基礎って感じなので、オクターブの定義と12等分についてさえ覚えればその後に支障は無いので、後は蛇足ですので飛ばしちゃってもいいです(^_^;) とはいえ今回の蛇足は結構面白かったので、読んで下さる方にその面白さが伝わるように頑張ります(`・ω・´)9   (※1: 読んだ初心者本は手元に見当たらなかったので、覚えていない内容については主にWikipediaを参考文献にして書いています。)(※2: ミスチルの曲名が元ネタです。)

 

【音の高さとオクターブ】

 ピアノだと鍵盤の右に行く程高い音が出るし、子供の声は高いけど声変わりをしたら低くなったりするけど、この高い音と低い音とではいったい何が違うんだろう?本を読む前の僕はあまり考えてこなかった気がします。その答えは「音の高さの違いは、音の周波数の違いによるもの」でした。そもそも音とは空気の振動の事で、縄紐をグネグネくねらせるみたいに波として伝わります。周波数とは通常1秒間に何回振動するかの回数を指し、単位はHz(ヘルツ)です。周波数が高い(振動が速い)ほど、高い音として聴こえます。

 そして昔の人達は、音の周波数が丁度2倍になる音程の間隔を表す単位を1オクターブと定義しました。1オクターブとは、例えば"ド"レミファソラシ"ド"のようにドから順番に音を高く(もしくは低く)していって次に出てくるドまでの音程の間隔の事です。これがきっちり周波数が倍になるように決められた間隔だと初めて知った時は、おぉ!と思いました。1オクターブ上の音は似たような音に聴こえる理由が分かったからです。

 試しにピアノ音源でドと一つ上のドを同時に鳴らしてみましょう。他の組み合わせと比較するために、[ド-ド]→[ド-ラ]→[ド-ミ]→[ド-ド]の順で鳴らしてみます♪

 どうでしょう?僕には1番目と4番目はまるで1音しか鳴らしていないかのように聴こえました。これが周波数が丁度2倍の音の組み合わせの力です。これをドと一つ高いドの2音が同時に鳴っている、と一発で気づく人は相当耳が鍛えられている人だと思います。

 ちなみに2オクターブ離れた音は2倍×2倍で4倍の周波数比があります。数オクターブ離れていてもやはり似たような音と感じます。人の耳がオクターブ離れた音同士を似たような音と感じるのは、自然界に倍音と呼ばれるオクターブ離れた音を同時に出す現象が多い事や、周波数比が2倍の波という単純さ(酷似性)によるものではないかと言われているようです。

 

【近現代の音楽の殆どは1オクターブを12等分した12音のみで創られている!】

 近現代の音楽のほとんどは、1オクターブを均等な周波数比で12等分した音(とその数オクターブ上下)のみで作られており、この方法で分割された音の規定(音律)を十二平均律と言います。(つまり、ド・ド#・レ・レ#・ミ・ファ・ファ#・ソ・ソ#・ラ・ラ#・シの12音。#はピアノの黒鍵に相当する部分、ド#=レ♭とも書き換えられます。)

 最初にこの事を学んだときに、「なんだ当たり前の事じゃん」と思ったんですけど、読み進めていくうちに改めて考えてみると、「あれ?なんでそう決まっているんだ??」という大きな疑問が湧いて来たんです!これらの音はピアノで鳴らせる音の全てです。ピアノでは(調律をいじらない限り)これ以外の音、例えばドとド#の間の音は鳴らせません。そしてドとド#の間の音は現代の音楽で殆ど使われていないのです。でも音の周波数は連続的です。例えば、棒でガラスコップを叩いたら「キン!」と音が出るけど、それがこの12音のどれかにピッタリ一致するなんて偶然はないでしょう。音楽を除けば私達の周りにはこの12音以外の音で溢れているのです。なのに私達は生まれた頃から今まで、この決められた12音(とその数オクターブ上下)だけで構成された音楽のみをずっと聴いてきた事になります。これは僕にとってかなり衝撃的な事実でした。何が一番衝撃的だったかというと、今までドレミファソラシドをあまりに当たり前のように思っていて、何の疑問も抱いた事が無かった事に気づかされたからです!

 何故12等分したのかは色々歴史があるようでここでは割愛しますが、ざっくり言ってしまえばそれが最も心地良く聴こえる音楽になる分割法だという結論に達したからという感じです(ざっくり過ぎですねw)。これについては第6.5回 音楽と数学でもう少し触れたいと思います。ちなみに12等分以外の分割法に基づく音楽ももちろん存在するので、youtubeで聴いてみたんですが、既に12等分に慣れてしまっているため、チューニングの狂った楽器の演奏を聴いているようで気持ち悪くなってしまいましたorz ("19Tet"等で検索すると出て来ます)

 12等分の理由はそれなりに納得がいくんですが(第6.5回)、もう一つ納得いかない事がありました。それは音の基準をどう決めているのか?です。例えばある高さのドの音はこの周波数って決めれば、自動的に他の音の周波数も全て決まりますので、逆に言えばどれか1つの音の周波数を定める必要があります。これについても調べたんですが歴史的経緯が色々あるらしく(割愛)、結局今最も標準的になっているのはラ=440 Hzという国際基準で、A440とも呼ばれており、1955年に決められたそうです。このラは鍵盤の真ん中のドから右へレミファソラといった所のラの音です。ちなみに、なぜドじゃなくてラで決めたのか?ですが、これも昔の歴史的経緯によるもので、人の歌声の音域と関係していたそうです(※3)。基準周波数の歴史を見る限り、数値はかなりコロコロ変わっており、恐らく基準周波数は音楽の聴き心地にはそう影響を与えないものなのではないかと推察できます(これは次回で触れます)。

 つまり、私達が今まで聴いてきた音楽はどれも、近代に経験的かつ心理的・数学的に決められた分割法と、経緯によってある意味偶然的に決められた基準周波数、によって選ばれた12音のみで構成されているのです。もし歴史が少し違えば、ドは今の音よりちょっと高かったり低かったりしたかもしれないですね。

参考文献】(※3)

スガナミ楽器, 音名のABCはどうしてラから始まるの?‐コラム11, https://www.suganami.com/info/40405

【参考Wiki

A440, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=3344694Wikimedia Foundation Governance

オクターヴ, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=15249Wikimedia Foundation Governance

平均律, Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/?curid=13913Wikimedia Foundation Governance

 

 次回は、音階と調という事で、ドレミファソラシド、メジャースケール(長調)・マイナースケール(短調)、キー(調)について、を音を鳴らしながら学んでいきたいと思います♪

次回→[第5回] スケール(音階)とキー(調)

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【初心者の曲作り成長日記】[第3.5回]  音楽理論を使わない作曲法

第3回→[第3回] 初めての作詞・作曲への第一歩

第3.5回です。第3回の途中で、せっかく作曲したいと思ったけど、作曲の喜びを知る前に音楽理論を学ぶ段階で躓いて諦めてしまうのは勿体ない!、と書きました。なのでここでは音楽理論を使わなくても作曲が出来るという事を書いていきたいと思います。 そもそも僕も結局の所、メロディー創りの段階では音楽理論は殆ど使っていません。なのでタイトルは作曲法でも良いくらいですね(^_^)v

※追記(2020/1/18):より詳しい内容を書き始めました→[第10回] メロディーを創ろう!(1)ボイスレコーダー作曲法~メロ先(自己流)

 

【作曲は理論よりも直感・閃き】

 実は音楽理論は作曲ではなく主に編曲(曲のミックスとかアレンジの部分)に重要なんですね(編曲は勉強始めたばかりです;)。編曲を音楽理論無しで行うとそれこそせっかく創った曲が台無しになりかねないです。一方で作曲に必要なのは、理論よりも良いメロディーが浮かぶという閃き・直感・センスが占める割合の方が大きい、と個人的には思っています。どんなに音楽理論を学んでも、良いメロディーが浮かばなければ良い曲は創れませんからね。良いメロディーがひらめいた!という人は、作曲の才能があるかもしれません♪

 作曲に音楽理論が必要になるのは、出来たメロディーにコードを付けて行く時やハモりを付ける時です。逆に言えばアカペラの曲を創る分には理論は殆ど使わなくて出来ます。まさに閃きの勝負です!また、作曲法の一つとして、ギターやピアノ等を弾きながらコード進行からメロディーを創るという作曲法(コード先作曲法)があり、これにはコードの知識が必要です。ただ、僕はこの方法ではあまり良いメロディーが浮かびませんorz  プロの作曲家の間でも様々な作曲法があるくらい、作曲にはこれが正解という方法は無いと言えると思います。自分が一番良い曲を創れる作曲方法を手探りで探していくのも面白いと思います♪

 

【メロ先作曲法】

 実際に僕が普段どうやって作曲しているかというと、適当にリズムを取りながら鼻歌を歌ったり、ラララ~♪とかAhAhAh~♪とかYeah!Yeah!Yeah~!とか適当な言葉とかで歌ったり叫んだり(笑)して、良さげがメロディーだったら録音しておきます。あるいは、キーボードをじゃらじゃら弾きながら良さげメロディーが浮かんだら録音しておきます。こうしている中で100回に1回くらいは良いメロディーが浮かんで、それが曲になって行きます。浮かぶときはすぐ浮かぶし、浮かばない時は全然浮かびません。何かインスピレーションになる出来事があったりすると浮かんだりしますね。他のボカロPの方達の曲の投稿頻度の速さには驚きました;どうやら僕はメロディー思い浮かぶ才能はあまり無いみたいですorz なので、沢山メロディーを思い浮かべて、良さげな物を録音して、その中の上位1%とかを凝縮して良い曲を創る、、まさに量を質に変える戦法ですね(笑)

 このようにメロディーを先に創る作曲法はメロ先とか呼ばれたりしているそうです。人の脳内にはそれまで聴いた様々な曲のメロディーの記憶が詰まっています。そして普段音楽を聴いている人なら、曲は大体どんな感じなのか、何となく分かっていると思います。例えば、イントロがあって、Aメロから歌が始まり、Bメロがあって、サビで盛り上がって、、みたいな大まかな流れです。もちろん色んなパターンの曲があるのでこれにこだわる必要も無いです。なので、適当なリズムで鼻歌を歌ってみたり、適当な歌詞でフィーリングで歌ってみたりして、メロディーを作っていけば、それが作曲になります! なので曲を創りたいと思ったら、とりあえず勢いで一曲創っちゃいましょう!そして出来たのなら、それに歌詞を付けてみると、さらに人生初の曲を作った!という達成感が得られると思います。

 一曲分メロディーを思い浮かぶのは大変そう、と思うかもしれませんが、実は世にある多くの曲は割と少ないパーツの繰り返しで出来ています。単純に1番と2番の繰り返しだけじゃなくて、Aメロの間でも2~4回似たようなフレーズを繰り返し、サビでも2~4回似たようなフレーズを繰り返す曲が多いと思います。これはもちろん手抜きではなくて、同じフレーズ(メロディー)を繰り返した方が聴いてて心地良いからです。ただ、一曲を通して全部同じメロディーの繰り返しだと単調すぎるので、Aメロの後にBメロでちょっと変化球を付けてみて、サビで盛り上がり所を作る、ってのが王道になっています。どうしても一曲出来ないという場合は、この辺りも意識してみると上手くいくかもしれません。 

 

【歌詞先作曲法】

 逆に、歌詞を先に創ってそれにメロディーを付ける、という歌詞先作曲法もそこそこ用いられている方法です。これはメロ先の際に使用した意味の無い歌詞を、意味のある歌詞に変えた場合とも言えますね。意味の無い歌詞からメロディーを浮かべるのは難しいという時は、仮でもいいので歌詞を先に書いてそれにメロディー・リズムを付けて歌ってみると良いのが思い浮かぶかもしれません♪  僕もこれで一曲創った事があり、かなり気に入っている一曲です。

 歌詞先作曲法にはある程度メロディーを付けやすいように歌詞を整える必要があります。極端な例を取ると、このブログの文章にメロディーを付けようと思ったとして、どこで区切ったらいいのか?どこからどこまでがAメロか?文字数も違うし、、、と色んな問題があってとても曲には出来ないです;そこで普段聴くプロの曲の歌詞を見てみると、フレーズ事に区切ってあって、文字数(正確には発音数)も大体揃っているという事が一目で分かると思います。その構成を参考にして歌詞を書いていけば、メロディーは各段に付けやすくなります!慣れてきたら韻を踏んだりするのも楽しいですよ♪

 

【リズム感】

 メロ先でも歌詞先でも、メロディーの閃きの他にリズム感もあると良いかなと思います。曲には拍子という概念があり、世の曲の中で最も多いのは4拍子です。4拍子とは、ズン・チャッ・チャッ・チャッ・ズン・チャッ・チャッ・チャッというリズムです♪  擬音は別に何でもよく、大事なのは4回に1回強くなるリズム感です。ズン・チャッ・チャッ・チャッ1回分を1小節と言い、この繰り返しとテンポは多くの曲で最初から最後まで一定です。

 曲を聴きながら無意識に首を上下してリズムを取ったり、足先でリズムを取ったりする事があると思います。そのリズム感があれば良い感じのメロディーは各段に思い付きやすくなります。良いメロディーとは単に音の上下だけでなく音の長さ・リズム・始まりの位置等のリズム付けが鍵を握ると思います。先ほど繰り返しが心地良いと感じると書いた通り、このリズム付けも基本的に繰り返しが心地良いと感じると思います。自分のお気に入りのリズムで、例えば~~ラララ~ラタタッタ~~タ~~ラララ~ラタタッタ~~~♪みたいな感じでメロディーを思い描いて行くと、良い曲が出来上がるかもしれません♪

 

第4回→[第4回] オクターブと十二平均律

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【初心者の曲作り成長日記】[第3回]  初めての作詞・作曲への第一歩

第2回→[第2回] 音学歴と作詞作曲を始めるに至った経緯

第3回です。前回、自分のオリジナル曲を作ってみたいと思い至った所で終わりました。今回、いよいよ超初心者による初めての作詞・作曲への第一歩を踏み出します!第3回でまだ一歩踏み出すだけかい(笑) 

 

【初心者ボカロPにとっての3つのハードル】

 ボカロPになって多少は聴いてもらえるようになるまでのハードルとして主に、

(1) 初めて曲を創るまでのハードル

(2) 初めて自作曲を動画投稿サイトに投稿するまでのハードル

(3) 初投稿してから多少聴いてもらえるようになるまでのハードル

の3つがあると感じました。ちなみに多少聴いてもらえるようにというのは、ほんとに多少ですが、この多少が非常に嬉しいもんなんです♪  もちろん(3)よりさらに上を目指すためにはまたハードルがあると思いますが、僕はまだ跨いだ事が無いので書けませんorz   なのでこのブログでは、上の3つのハードルを越えた過程について特に詳しく書いていきたいなと思っています。 今回から数回に渡って、(1)のハードル、僕が超初心者で初めて曲を創るまで経験談、学んだ知識、その経験(失敗・成功)から言えそうな事を、なるべく楽しく書いていく予定です♪

 

【喜びを味わう前に躓くのは勿体ない!】

 本題に入る前に一つ大事だなと思う事を書いておきたいと思います。というのもここから数回は、僕が初めて作曲をする際に学んだ音楽理論について書いていくのですが、必ずしもその理論を学ばなければ曲が創れないという訳でもないからです。そもそも僕は今でもメロディー創りには音楽理論を殆ど使っていません

 実は僕は同じ頃にギターを弾く事にも挑戦して、例のごとくFコードが弾けずにそこで諦めてしまったんです。でも今になって思うのは、Fコードが弾けない壁にぶつかってギターを諦めるくらいなら、Fコードを使わない曲を一曲弾いてその喜びを先に味わった方が絶対良かった!なんでそう思うかというと、初めて自分の曲を創った時の喜びを味わった事が凄く今に繋がっているからです。喜びを味わった後の学習・練習は遥かに楽しく効率が良いです!とにかく作曲はめっちゃ楽しいです♪病みつきになります!逆にその喜びを味わう前に、音楽理論等の壁にぶつかって躓いて諦めてしまうのはすごく勿体ない!と思ったので、音楽知識・理論がほとんど無くても曲は創れる!という事を知って欲しくて第3.5回へのリンクをここに貼ります。

第3.5回→[第3.5回] 音楽理論を使わない作曲法

 

【自分流の新しい物事を学ぶ時のコツ】

 とはいえ、何も音楽知識・理論を知らずに作曲するのはやっぱり難しいという人も多いと思います。僕もそうでした。オリジナル曲を作りたい!と思い至った僕ですが、でもどうやって作ったらいいんだろう?当然全く分かりませんでした。小さい頃習ったピアノ教室では、精々楽譜の読み方・ピアノの弾き方・イロハニホヘトと短調長調くらいしか教えてくれませんでした。まぁ小学生向けなので難しい事は教えられないってのはあるかもしれないですね。なので、さいころにピアノ等の楽器を習っていなきゃ作曲出来ないなんて事は無いと思います。小さい頃の楽器経験は無いけど素晴らしい曲を創り出しているボカロPは何人もいます。もちろん楽器経験のアドバンテージはそれなりにあります。

 で、何事を始めるにもまず初心者用の本を買おうという事で、「初心者のための作曲」的な本を2冊くらい買いました。僕は飽きっぽくて、努力が大の苦手なので、当然一冊を通して読んだりはしません(笑) 明らかに重要そうな事は、大体2章とか3章の初めあたりに書いてあるんじゃね?、とか、2冊あって両方ともに書いてあるのは大事な事なのかな?、とか、とにかくできるだけ楽をして、難しそうな所は全部飛ばして、易しい所だけ覚えました(笑) とにかく早く曲を作りたかったんです!でも今振り返ると、このせっかちさは、早く曲作りの楽しさを味わう事に繋がり、意外と大事なことだったなと思います。僕は作曲に限らず何か新しい事を学ぶ時はいつも「本を2冊くらい買い、重要そうな所や面白そうな所だけを読む」という方法を使っています。

 後は、学校のテストじゃないので、知識は暗記する必要は無いのです。知識が仕舞われている場所さえ覚えておけば良いし(ネットならブックマーク等)、分からない事を上手くググる方法を身に付けていれば良いし、それでも分からない事を聞ける人と繋がれればなお良いです(同じくボカロPのTwitter等)!これが新しい事を学んでいくための一つの大きなコツですね♪  ただこれは、あくまで僕にとって一番効率良いと感じてるコツなので、自分に合った効率の良い学び方を探していくのが良いと思います。

 で、そんな感じで本を読んだんですけど、意外と楽しかったんです!実は学ぶ事って凄く楽しいんですよね。人間は本来学ぶことに喜びを覚える生き物なんです。ただ、無理やり勉強させられたり、受験や競争に縛られたりするからつまらなく感じてしまうのであって、それから解放された後で勉強が好きになるのは当然の事なのだと思います。

 

 次回からは、僕が初めて作曲をするために身に付けた基本的な音楽知識・理論を、実際に音を鳴らしたりしながら紹介していきたいと思います(^_^)v 学校でもピアノ教室でも習った事の無い音楽理論を学んだ時は、予想外の驚きや感動がありました!

次回→[第4回] オクターブと十二平均律

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【初心者の曲作り成長日記】[第2回] 音学歴と作詞作曲を始めるに至った経緯

第1回→[第1回] 自己紹介&ブログの方針

まずは超初心者が作詞・作曲を始めるまでの実体験を書き綴るという事で、

第2回では、音学歴と作詞・作曲を始めるに至った経緯を紹介したいと思います。

、、紹介したいと思いましたが、いざ書いてみたら一個人の恥ずかしい昔話を挟まないと話が繋がらない事に気づいたので、そういうのはいいやという人はこの回は飛ばして下さい(笑)

【音学歴】--------------------------------------------------------------------------------------------

  5歳~10歳:ピアノ教室でピアノを習う

11歳~20歳:音楽に一切興味無し

   21歳:人生で初めてCD(ミスチル)を買い、音楽を聴き始める

      ミスチルファンになり、音楽が好きになっていく

   22歳:人生で初めての作詞・作曲をし、処女作「朝の日ざし」が出来る

その後数曲作った後、数年間作曲モチベが下がっていましたが、とあるきっかけでモチベが復活、オリジナル曲を投稿しようと思い至り、今に至ります。

 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------

 まず小学生の頃にピアノを習っていたのですが、正直嫌々でした(笑) 1分1秒を惜しんで遊びたい年頃に、クラシック曲の子供向けの楽譜を練習して暗譜しての繰り返しで、たまに発表会で人前で弾かなきゃいけない、、、子供の頃の僕が嫌になるのも無理はないですよね; なのであまり上達はしませんでした; それが12年も後になって、初めて昔ピアノ習ってて良かった!と思ったので、人生何が役に立つか分からないものですね。

 そして11歳から10年間、音楽に一切興味無し;ボカロPの音学歴は十人十色とも言われているみたいですが、僕の音学歴で特異なのは、初めてCDを買って好きなアーティストが出来たのが21歳、、これは結構遅い方なのかなと思います。21歳までMステや紅白などの歌番組も全く見ず、高校生なのにSMAPのメンバーも知らずに恥をかいたこともありました(笑) カラオケでもポケモンドラえもんしか歌えない大学生でした;

 

【作詞・作曲を始めるに至った経緯】

 そんな僕が大学生半ばになるまで一切音楽に興味が無かった所から、あるきっかけで(片想いの失恋です;)ミスチルにはまり、一気に音楽を好きになっていきました。作詞・作曲をしようと思い立ったのも同じきっかけです。こんな僕でも、人生を大きく動かすのはやっぱり恋だったみたいです;

 音楽にはまってからはほんと一気に好きになっていきました。ミスチルのこれまでのアルバムをどんどん聴いていき、ある時「この曲を弾いてみたい」とふと思い、本屋で楽譜を買って、子供の頃嫌々弾いていた古びた電子キーボードを取り出して、好きな曲を弾けるように練習してみました。子供の頃嫌々やっていただけあって、基礎はなってないし指は思った通りに動かないしで、全然上手くは弾けなかったんですけど、初めて楽器を弾く事の楽しさを感じました!

 実際にミスチルの曲をぎこちないながらに楽譜通りに弾いてみると、「あっ、ここの音いいな」、「この音の組み合わせ心地良い♪」、「この移り変わり好き!」と、音に対して心地良いと感じるようになりました。実際は、好きな曲で音が心地良いと感じていた事に気づいた、が正しいですね。この頃はコード等の音楽理論は全く知らないので、なぜ心地良いと感じるのか?その理由までは分からなかったのですが、そうして曲の新たな一面、構造みたいな物を垣間見れた事により、ある時ふと自分でもオリジナル曲を作ってみたいなと思ったのです。

 

次回→[第3回] 初めての作詞・作曲への第一歩

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【初心者の曲作り成長日記】[第1回]  自己紹介&ブログの方針

【ブログを始めました♪】

 とあるお気に入りのボカロPさんに影響されて、僕もブログを書き始めてみたくなりました。思い立ったが吉日、やりたいと思った時が適齢期、という事で思い立ったので始めてみました(^_^)v

 今回は第1回目という事で、簡単な自己紹介と、今後どんな事を書いて行きたいかなぁというのを書き連ねてみたいと思います。

 

【自己紹介】

 あらためて、はじめまして。趣味で作詞・作曲をしており、2019年2月にアイソスタシーという名で重音テトオリジナル曲をニコニコ動画youtubeに初投稿しました。11月現在、計6曲の重音テトオリジナル曲を投稿しています。8月からはTwitterも始めて1~2日に1つ程度呟いています。

 名前の由来は、地学好きなので地学用語から語呂が良いのを選びました。

 そして、このブログシリーズのタイトルにもあるように、かなり初心者の段階でオリジナル曲の初投稿をした者です(^_^;)

 

【ブログの目的と今後の方針】

 このブログは、僕が超初心者の状態から処女作を創るまで、そして今に至るまでに、何をして・何を学んで・何が必要だったか?どんな困難や嬉しい事があったか?等を綴ってゆく予定です。なので初心者目線の初心者向けって感じの内容です♪

・超初心者が作詞・作曲を始めてから初投稿するまでに何をしたのか?

・初投稿から、ある程度聴いて貰えるようになるまでに何をしたのか?

という初心者の実例やそれを元にした初心者向けのコツ・学んだ内容のかみ砕いた紹介等が、誰か一人にでも参考になったり、作詞・作曲デビューボカロPデビューのきっかけになってくれたら最高に嬉しいです!なので、ブログの本題は、

 超初心者が作詞・作曲デビューしてボカロPになるには

にしようかなと思います♪

 そのような大きな目標も掲げつつ、基本的には自分で楽しみながら過去から今までを振り返りながら、自分もまた復習しつつ楽しみながら書いていきたいと思います(^_^)v あまり座学的になりすぎないように、音を鳴らして聴いて感じる事を重視していきたいと思っています♪   更新はマイペースで不定期です(^_^;) どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

 

次回→[第2回] 音学歴と作詞作曲を始めるに至った経緯

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